TOEIC（トーイック）について
(CD1枚+無料音声DLつき)ゼロからのTOEIC L&Rテスト600点 全パート講義
次はTOEIC（トーイック）について詳しく説明します。これの正式名称は「Test of English for International Communication」となっています。訳してみれば「国際コミュニケーション英語能力テスト」ということになります。
受験者が受ける試験構成は、聞き取り（Listening）が100問、読解（Reading）も100問という合計200問です。両部門の合計点が認定スコアとなるのですが、このスコアは絶対評価ということではありません。特徴は、全受験生との相対評価で算出されるという点です。実際には10～990点の間で5点刻みという細かさで評価されます。
最近のトーイックの受験者数は相当な数にのぼるので、その分、算出されたスコアの信頼性も高いとされるわけです。実際にトーイックのスコアが、企業の採用判断や人事評価でも利用されることが多くなってきているようです。
ただし注意点もあります。なぜなら、トーイックは国際的な試験でありながら、あくまでも英語力を測定するものなので、殆どの受験者は日本人、韓国人、中国人などとなり、そのためか、欧米での知名度はあまり高くないようだということです。
また、テスト自体の合否判定はなく、一度受験すれば終身有効の検定資格でもありません。あくまでも、受験時点での本人の実力を測定するためのグローバルスタンダード試験だと考えた方がいいでしょう。
ただ、テストが世界約150カ国で実施されている点は、間違いなくグローバルスタンダードであり、「世界共通の基準」として活用されているのは間違いありません。その性格上、国独自の文化的背景、独特な言いまわしなどは問題から排除されています。評価ポイントとなるのは、コミュニケーション英語能力を正確で総合的にマスターできているかという点です。